父の日には父への感謝を手紙で渡しています
父の日には、毎年プレゼントをしていますが、それとは別に父への感謝の気持ちを込めた手紙も送っています。
それを始めたのは、おそらく小学校1年生の時だった覚えがあります。
保育園の頃は、保育園の紙粘土で小物入れを作ったり、絵を書いてプレゼントを準備したものですが、小学校に入ると学校でプレゼントを作ることもないので、自分で準備しなくてはならなくなりました。
そこで、母に勧められて父の似顔絵と一緒に普段面と向かってはいえない思いを手紙にして渡したのです。
プレゼントを渡すと、父は顔をくしゃくしゃにしてものすごく嬉しそうな顔をしてくれたのは、大人になった今でも印象に残っています。
こんなに喜んでくれるなら、毎年父に感謝の気持ちを伝えようと決めたのです。
小学校の頃は、毎年可愛い便箋と封筒を購入して、感謝の気持ちをつづったものですが、中学生になると反抗期で父の事を疎ましく思ってしまうようになり、小さなカードに一言だけ、いつもありがとう、と書いただけのものを渡していました。
高校生になると、反抗期も過ぎて、以前と同じように父の事が大好きに戻ったので、再び毎年便箋に思いをつづって渡すようになりました。
そして、大学生になり、就職し、ふと気が付いた時には感謝の気持ちを言葉にして渡すことをいつの間にかしなくなってしまったのです。
就職して何年目かの年末大掃除で、父の部屋を掃除していたら、父の大事なレコードのコレクションが保管してある棚から、父の物とはそぐわないような可愛い缶があるのを見つけました。
それは、小学生の頃に私が某テーマパークへ行った時に父へのお土産に買ってきたお菓子の入っていた缶だったと思いだし、こんなに大事なものといっしょにしまってあるなんて、何が入っているのかなと思い勝手に見てみました。
すると、そこには私が父の日に贈ってきた手紙が保管されいたのです。
懐かしく思い、読んでみました。
子供の頃には、こんなに素直に父に感謝の気持ちを表していたのに、なぜやめてしまったんだろうと反省しました。
大人になり、就職してからの方が、働くことの大変さを痛感し、家族のためにとずっと働いてくれている父への感謝の気持ちはさらに大きくなってきたはずなのに、素直に伝えることがありませんでした。
父の日に毎年プレゼントは贈っていたけれど、それとは別にきちんと感謝の気持ちを伝えたいと思い、再び封筒と便箋を購入し、思いを込めて贈りました。
それから、結婚、出産、子育てと人生のライフステージを重ねるたびに、両親にはこうやって頑張って自分を育ててくれたのだと思うと、感謝の気持ちがあふれてきます。
ずっとずっと、感謝の気持ちを伝えていけたらと思います。